“曙染”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あけぼのぞめ75.0%
あけぼのぞ16.7%
あけぼのそめ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お茶の用意をした部屋には、お由利が抱きしめてゐたといふ曙染あけぼのぞめの振袖がそのまゝにしてあり、其處には血潮の跡もありません。
銭形平次捕物控:239 群盗 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
あかい萩の裾模様すそもようのある曙染あけぼのぞめの小袖に白地錦の帯をしめた愛妾あいしょうのお糸の方が、金扇に月影をうつしながら月魄つきしろを舞っていると、御相伴の家中が控えた次ノ間の下座から
鈴木主水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
曙染あけぼのそめ振袖ふりそで丈長たけながのいとしろ緑鬢りよくびんにうつりたる二八ばかりの令嬢の姉なる人の袖に隠れて物馴れたる男のものいふに言葉はなくて辞儀ばかりせられたる、蓄音機と速撮はやどり写真としき事のみ多し。
燕尾服着初めの記 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)