“あけぼのぞめ”の漢字の書き方と例文
語句割合
曙染100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて出来上ったお雪ちゃんのよそおいは、結綿ゆいわたの島田に、紫縮緬の曙染あけぼのぞめの大振袖という、目もさめるばかりの豪華版でありました。この姿で山駕籠やまかごに揺られて行くと、山駕籠が宝恵駕籠ほえかごに見えます。
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
自身みずから八歳やついもと五歳いつつ(そのころは片言まじりの、今はあの通り大きくなりけるよ)桜模様の曙染あけぼのぞめ、二人そろうて美しと父上にほめられてうれしく、われは右妹は左母上を中に、馬車をきしらして
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
前髮立の美少年、曙染あけぼのぞめの振袖、精好のはかま、短かいのを前半に差して、紫足袋、さながら繪に描いたやうです。
銭形平次捕物控:239 群盗 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)