“愛妾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あいしょう77.4%
あいせふ12.9%
おめかけ3.2%
おもいもの3.2%
めかけ3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その後身が、益田ますだ男爵の愛妾あいしょうおたきであり、妹の方が、山県有朋やまがたありとも公のお貞の方であるというのは、出世の著るしいものであろう。
明治大正美人追憶 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
道々、三好屋の隱居が話してくれましたが、この梅屋敷といふのは、三千五百石取の大旗本、本郷丸山の荻野左仲をぎのさちうの別莊で、住んで居るのは、愛妾あいせふお紋の方。
こうなると、前法主お裏方うらかたの勢力も、お生母はらさんのお藤の方もなにもない、お裏方よりは愛妾おめかけお藤の方のほうが、実はすべてをやっていたのだというが、もはや新門跡夫人の内房ないぼうでなければならない。
九条武子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
愛妾おもいものであるというのである。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
賤「私も始めて聞いたよ、そんならおっかさんお前がお屋敷へ奉公にあがったら、殿様のお手が附いて私が出来たといえば、其のお屋敷が改易にさえならなければ私はお嬢様、お前は愛妾めかけとかんとか云われて居るのだね」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)