“あいしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
愛妾44.9%
愛誦36.7%
合性4.1%
哀傷4.1%
愛松4.1%
愛称2.0%
愛賞2.0%
相性2.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
素晴らしい美人ならあるいはどうか知れないけれども、それが何々の重役、何々博士の愛妾あいしょうででもあったりしてはやり切れない。
彼の家から、つい五六軒向うに、ある実業家の愛妾あいしょうが、住っているために、三日にあげず、自動車がその家の前に、永く長く停まっていた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
東京下谷したやいけはたの下宿で、岸本が友達と一緒にこの詩を愛誦あいしょうしたのは二十年の昔だ。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
信長の独特な狩の方法、信長愛誦あいしょうの唄、信長を解く鍵の一つが、たしかにそこにはあるのである。
織田信長 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
「おっ母、おら、お稲さんとなら、きっと合性あいしょうがいいと思うぜ」
野槌の百 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そちと筑前とは、いわゆる合性あいしょうだ。最初からの縁でもあるし刎頸ふんけいの仲。質子の松千代は、筑前の手許へ預けおくことにする。筑前の手に養い置かれれば、其方とても心安かろうが」
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かつては書店の主人であったが、愛妻の病没により、哀傷あいしょうの極は発願ほつがんして、ふるって無一物の真の清貧に富もうと努めた。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
詩を書いていた時分に対する回想は、未練から哀傷あいしょうとなり、哀傷から自嘲じちょうとなった。
弓町より (新字新仮名) / 石川啄木(著)
それから須磨を引上げて松山に帰省してからは、折節松山中学校に教鞭きょうべんを取りつつあった夏目漱石氏の寓居に同居し、極堂きょくどう愛松あいしょう叟柳そうりゅう狸伴りはん
子規居士と余 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
子規居士が帰ったと聞いてから、折節帰省中であった下村為山いざん君を中心として俳句の研究をしつつあった中村愛松あいしょう、野間叟柳そうりゅう伴狸伴ばんりはん、大島梅屋ばいおくらの小学教員団体が早速居士の病床につめかけて俳句の話を聞くことになった。
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
だがかの女らの友だちは、ケートと愛称あいしょうした。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
普通の釣師は、三日四日の辛抱にて、「跳ッ返り」一本挙げてさへ、尺璧せきへきの喜びにて、幾たびか魚籃びくの内を覗き愛賞あいしょうかざるに、尺余の鯉を、吝気おしげもなく与へて、だぼ沙魚はぜぴき程にも思はざるは、西行法師の洒脱にも似たる贅沢無慾の釣師かなと感じき。
東京市騒擾中の釣 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)
「いや相性あいしょうがいけねえんですよ、とかく、犬てえ奴はがんちゃんの苦手でげしてね」
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)