“おめかけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
25.0%
寵妾25.0%
御妾25.0%
愛妾25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女髪結の出入先でいりさきに塚山さんといって、もと柳橋やなぎばし芸者げいしゃであったおおめかけさんがあった。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
庄屋の紅葉が『今夜の盆踊には領主の龍造寺殿が、忍び姿で見物に来られて、気に入つた娘が有つたら寵妾おめかけにせられるとやら。』
硯友社と文士劇 (新字旧仮名) / 江見水蔭(著)
たんまりおもうけになった上、今じゃあ、御息女を公方くぼうさまの、御妾おめかけに、差し出しなすったとかで、いよいよ天下の切れ者、土部三斎さまの名を聴けば、大老、老中もを振うとかいうことですが
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
こうなると、前法主お裏方うらかたの勢力も、お生母はらさんのお藤の方もなにもない、お裏方よりは愛妾おめかけお藤の方のほうが、実はすべてをやっていたのだというが、もはや新門跡夫人の内房ないぼうでなければならない。
九条武子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)