“寵妾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょうしょう62.5%
おめかけ12.5%
おもいもの12.5%
もちもの12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彩画をほどこした銀泥ぎんでいの襖、調度の物の絢爛けんらんさ、いま大奥の一間にささやき合っているのは、家綱の寵妾ちょうしょうみちの方と、一人は久しく見えなかった姉の光子てるこの御方だった。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
庄屋の紅葉が『今夜の盆踊には領主の龍造寺殿が、忍び姿で見物に来られて、気に入つた娘が有つたら寵妾おめかけにせられるとやら。』
硯友社と文士劇 (新字旧仮名) / 江見水蔭(著)
「あくまで明しを立てぬとなら、殿の寵妾おもいものとて容赦ようしゃはせぬ! 殿に願って御身を捕らえ充分糾明きゅうめい致すまでじゃ!」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「ことによると、どこかご大身の方の寵妾もちものではないでしょうか」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)