“寵姫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょうき75.0%
おもいもの14.3%
ちようき7.1%
ちようひ3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御息所のほうでは院に寵姫ちょうきが幾人も侍している中へ、後援者らしい者もなくて行くことはみじめであるし、院が始終御病身であることも
源氏物語:14 澪標 (新字新仮名) / 紫式部(著)
照近江てるおうみのお鯉という名は、時の宰相の寵姫おもいものとなる芽出度めでたき、出世登竜門の護符ごふうのようにあがめられた。
一世お鯉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
広沢寺の庭に有名なる大蘇鉄そてつあり、韓土よりもたらし来りしもの、寺は豊公の寵姫ちようき広沢姫ひろさはひめの居りしところといふ。
松浦あがた (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
劉填りうてんひそかはかりごとあんじ、せんめいじて鏡中きやうちう雙鸞さうらんつくらしむ、するところは、陽王やうわう寵姫ちようひかたいだき、ほゝ相合あひあはせて、二人ふたりニヤ/\としてまさねんとほつするがごときもの。したたるくしておもてくべからず。
聞きたるまゝ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)