“寵者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おもいもの88.9%
おもひもの11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今では板倉屋伴三郎の寵者おもいもので通っているお勢が、かつて白旗直八に関係があろうとは、誰も知ってはいなかったのでした。
主膳の左右にいる者の小声でうわさするところによれば、あれこそ、新支配の駒井能登守が、このごろ新たに手に入れた寵者おもいものということであります。
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
平次は何處で聞いたか、斯う誘導いうだう的な問を持ちかけました。今では板倉屋伴三郎の寵者おもひもので通つて居るお勢が、曾て白旗直八に關係があらうとは、誰も知つては居なかつたのでした。
「散々の道樂で勘當になり、板倉屋に轉げ込んだ。最初は伴三郎と似た者同士で仲よく遊び廻つたが、板倉屋の寵者おもひもののお勢が、五年前白旗にだまされて道行までした事があると解つて二人の仲は次第に面白くなくなつた」