“生母”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいぼ28.6%
はら14.3%
おかあ14.3%
はは14.3%
ははおや14.3%
はゝ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
周三はまた、「何點どこか俺の生母せいぼに似たとこがある。」と思ツた。で何となく懐慕なつかしいやうにも思はれ、また其のさびしい末路まつろあはれになツて
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
このお寺だけはおめかけのあることがなんでもないことになっていて、お生母はらさんというものがあることなのだ。
九条武子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
燁子さんの生母おかあさんのことも、このごろわかったが、もうお墓の下へはいっていて、燁子さんは墓参りをしただけで、なんにも言えなかったのだ。
柳原燁子(白蓮) (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
おさなくして生母ははをうしなった萩乃にとって、なくなった司馬先生は、父でもあり、母でもあった。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
私はこの老女ひと生母ははおやをたった一度見た覚えがある。谷中やなか御隠殿ごいんでんなつめの木のある家で、蓮池はすいけのある庭にむかったへやで、お比丘尼びくにだった。
「俺の生母はゝのやうに早死わかじにしても憫然かあいさうだが、また比のおふくろのやうになツても氣の毒だ。」とムラムラと同情の念が湧いた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)