生母はら)” の例文
このお寺だけはおめかけのあることがなんでもないことになっていて、お生母はらさんというものがあることなのだ。
九条武子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
こうなると、前法主お裏方うらかたの勢力も、お生母はらさんのお藤の方もなにもない、お裏方よりは愛妾おめかけお藤の方のほうが、実はすべてをやっていたのだというが、もはや新門跡夫人の内房ないぼうでなければならない。
九条武子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)