“せいぼ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
歳暮65.7%
聖母22.9%
生母5.7%
成牡2.9%
聖謨2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
というのが、去年の暮れに、お妾は自分の親もとへ歳暮せいぼの礼に行った。その時にかの女中を供に連れて出て、こっそりと意見をした。
聖母せいぼ手套てぶくろ」、刺罌粟とげけし母子草はゝこぐさ、どんなに眞白ましろな手よりも、おまへたちのはうが、わたしはすきだ。ほろんだ花よ、むかしの花よ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
彼の生母せいぼの最後の運命に関する僕の話は、わずか二三分で尽きてしまった。彼は遺憾いかんな顔をして彼女の名前を聞いた。さいわいにして僕は御弓おゆみという古風な名を忘れずにいた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ハーレムとは一の成牡せいぼ(ブル)を中心として成る成牝せいひん(カウ)の多くは百頭三百頭の集団である。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
膃肭獣おっとせい成牡せいぼ(ブル)、年齢八、九歳、体重八十貫、牡牛おうしのごとき黒褐色の巨躯きょく
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
亮は後名を欽繇きんいう、字を聖謨せいぼと改めて自ら梅竜と号した。その武と云ふは祖先が武田氏であつたからである。梅竜は妙法院堯恭たかやす法親王の侍読にせられた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)