“木苺”の読み方と例文
読み方割合
きいちご100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大急ぎで米をとぐと、裏山へ駆けあがって行ったが、木苺きいちごがすこしあるばかりで、喰べられそうなものはなにひとつ見当らなかった。
キャラコさん:04 女の手 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
あたりは青々と、光に満ちていた。風は木々の葉なみをそよがせ、時おり木苺きいちごの長いえだを、ジナイーダの頭上ですっていた。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
この下りではボウダラの棘やイバラや木苺きいちごとげで大に苦しめられた。一時間ももがいてやっと水のある沢に出られたが道の行衛は不明である。
初旅の大菩薩連嶺 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)