大正七年の秋の末に初めて黒岳山から大菩薩峠に至る大菩薩山脈の主要部を縦走した時の山旅は、おかしい程故障が多かった。これは余り暢気に構えて必要の調査を怠ったり、地図を信用し過ぎたり、又はそれを無視したりした結果でもあったが、どういう訳か其時は …
| 著者 | 木暮理太郎 |
| ジャンル | 歴史 > 地理・地誌・紀行 > 日本 |
| ジャンル | 芸術・美術 > スポーツ・体育 > 戸外レクリエーション |
| 初出 | 「霧の旅」1933(昭和8)年5月 |
| 文字種別 | 新字新仮名 |
| 読書目安時間 | 約19分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約32分(300文字/分) |