初旅の大菩薩連嶺はつたびのだいぼさつれんれい
大正七年の秋の末に初めて黒岳山から大菩薩峠に至る大菩薩山脈の主要部を縦走した時の山旅は、おかしい程故障が多かった。これは余り暢気に構えて必要の調査を怠ったり、地図を信用し過ぎたり、又はそれを無視したりした結果でもあったが、どういう訳か其時は …
作品に特徴的な語句
おおき なが 如何どう かえ いわ かか ばか 少許すこしばかり たび 荷拵にごしらえ たしか かんがえ 真木まぎ あらわ しきり ながれ がん わずか とげ すぐ ただ しか ひく たしか 礦泉こうせん 穿鑿せんさく 米栂こめつが 木賊とくさ くわ 沙地すなち わが 腹摺はらすり かや 茅処かやと 落付おちつ 裂石さけいし 見窄みすぼ 跫音あしおと みち 金峰きんぷ 雁坂かりさか もや また 徒渉としょう みち すた さいわい 山葵わさび 失錯しっさく それ ただ 惨憺さんたん はじめ その まま わた これ うち 不確ふたしか 最早もはや この 桑西くわさい 枯薄かれすすき 一眸いちぼう 木苺きいちご 此処ここ 暢気のんき 日川にっかわ あらた から 折角せっかく つま 所謂いわゆる