“米栂”の読み方と例文
読み方割合
こめつが100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
針葉樹の大深林が見られるのも、主として沼の北岸で、大白檜おおしらびそ、黒檜、米栂こめつが、姫小松、唐松などが、或は混生し、或は純林をなして鬱蒼と繁茂している。
白檜しらべ唐櫓とうひ黒檜くろべ落葉松からまつなどで、稀にさわら米栂こめつがを交え、白樺や、山榛やまはんの木や、わけてはやなぎの淡々しく柔らかい、緑の葉が、裏を銀地に白く、ひらひらと谷風にそよがして
谷より峰へ峰より谷へ (新字新仮名) / 小島烏水(著)
金峰山のぶな米栂こめつがの美林、今ではもう昔の面影をしのぶたよりさえない川端下かわはげや梓山の戦場ヶ原の唐松林、十文字峠途上の昼お暗い針葉闊葉の見事な林、皆其中を歩いたばかりでなく
秩父のおもいで (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)