“黒檜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くろび76.5%
くろひ11.8%
くろべ5.9%
ねずこ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「もう一つ何處とかから途方もねえ黒檜くろびが出たつて云ひますがネ、みんな人夫頭の飮代になるんですよ、會社の人たちア知りやしませんや。」
みなかみ紀行 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
ふかき霧しきりむらだつ夜あけがた月は黒檜くろひのあたま照らしぬ
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
白檜しらべ唐櫓とうひ黒檜くろべ落葉松からまつなどで、稀にさわら米栂こめつがを交え、白樺や、山榛やまはんの木や、わけてはやなぎの淡々しく柔らかい、緑の葉が、裏を銀地に白く、ひらひらと谷風にそよがして
谷より峰へ峰より谷へ (新字新仮名) / 小島烏水(著)
椈の大木に交ってつが黒檜ねずこなどが岩崖に生えている。石楠しゃくなげが出て来た。附近には野生の杉もある。杉と石楠を一所に見たのは初めてだ。
黒部川を遡る (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)