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黒檜
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くろび
ふりがな文庫
“
黒檜
(
くろび
)” の例文
「もう一つ何處とかから途方もねえ
黒檜
(
くろび
)
が出たつて云ひますがネ、みんな人夫頭の飮代になるんですよ、會社の人たちア知りやしませんや。」
みなかみ紀行
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
黒檜
(
くろび
)
山、地蔵岳、荒山、鈴ヶ岳、鍋割山を赤城五山と称している。其
中
(
うち
)
尤も鋭い鈴ヶ岳は、荒山の左の肩に遮ぎられて東京からは望まれない。
望岳都東京
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
湖を隔てて、
黒檜
(
くろび
)
山を仰ぐ。此方の大木は、葉既に落ちつくしたれど、黒檜山の腰には、なほ紅葉あり。
赤城山
(旧字旧仮名)
/
大町桂月
(著)
ふかき霧しきりむらだつ夜あけがた月は
黒檜
(
くろび
)
のあたま照らしぬ
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
その右には赤城の
黒檜
(
くろび
)
山が鈍いが著しく目に立つ金字形に聳え、右に曳いた斜線の上に鈴ヶ岳がぽつんと
鮫
(
さめ
)
の歯をたてる。
皇海山紀行
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
▼ もっと見る
樅
黒檜
(
くろび
)
黒木の山のかこみあひて眞澄める沼にあそぶ鴨鳥
みなかみ紀行
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
蝉のこゑしづもる山の晝
闌
(
た
)
けて光る
黒檜
(
くろび
)
の土用芽は見ゆ
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
大きな裸虫が横たわっているとでも形容す
可
(
べ
)
き真白な雪の山を見出して、其形が曾て赤城の
黒檜
(
くろび
)
山の頂上から眺めた越後の苗場山にそっくり似ているのに驚いた。
三国山と苗場山
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
蝉のこゑしづもる山の昼
闌
(
た
)
けて光る
黒檜
(
くろび
)
の土用芽は見ゆ
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「樅、栂、檜、
唐檜
(
とうび
)
、
黒檜
(
くろび
)
、……、……、」
みなかみ紀行
(新字新仮名)
/
若山牧水
(著)
此頂上に立って西北を望むと、くろほの
嶺呂
(
ねろ
)
と『万葉集』に歌われた
黒檜
(
くろび
)
山以下の六峰から裾野のはてかけて、
一眸
(
いちぼう
)
の中に展開するので、成程これはと首肯されることと思う。
山と村
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
「
樅
(
もみ
)
、
栂
(
つが
)
、檜、
唐繪
(
たうび
)
、
黒檜
(
くろび
)
、……、……。」
みなかみ紀行
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
ああ、
黒檜
(
くろび
)
、雲
懸
(
かか
)
るさるをがせ
新頌
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
上毛三山の名で早くから知られている
此
(
この
)
山は、三山の中では最も雄大な山であるが、最高峰の
黒檜
(
くろび
)
山でも高さは千八百二十八米で、いずれかといえば高山の部には入れ兼ねるのである。
那須、尾瀬、赤城、志賀高原
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
ああ、
黒檜
(
くろび
)
、雲
懸
(
かか
)
るさるをがせ
新頌
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
山の峡からはもう炭焼の烟が立って、近い赤城山の
黒檜
(
くろび
)
や地蔵の頂にも雪が降っていた。真綿を引き伸したような雪雲は、遠い越後界の山山を包んで、ぼやけた雲の先から冷い風が吹いて来た。
秩父の奥山
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
黒
常用漢字
小2
部首:⿊
11画
檜
漢検準1級
部首:⽊
17画
“黒”で始まる語句
黒
黒子
黒繻子
黒人
黒煙
黒白
黒雲
黒檀
黒髪
黒奴