何の為に山へ登るか。自分は此稿を書こうとして、筆を持ったまま考に耽っていると、不図心の奥でひそやかな声がそう囁いた。 然し自分は今茲にそれを論じようとしていたのでは勿論ない。唯秩父山脈が首都に近い割合に、相当の高さと深さと大さとを有し、麓に …
著者 | 木暮理太郎 |
ジャンル | 歴史 > 地理・地誌・紀行 > 日本 |
ジャンル | 芸術・美術 > スポーツ・体育 > 戸外レクリエーション |
初出 | 「山岳」1914(大正3)年9月 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約1時間1分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約1時間42分(300文字/分) |