“途轍”の読み方と例文
読み方割合
とてつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
柿江は爪を噛みつづけたまま、上眼と横眼とをいっしょにつかって、ちらっと西山を見上げながら、途轍とてつもなくこんなことをいった。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
イヤハヤ途轍とてつも無い邊にまで利用されるに至つたほどであるが、最初はこれも矢張り支那文學美術すべて支那影響を受けた頃に起つたことである。
華厳滝 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
途轍とてつもない事と思うても背に替えられぬ腹を据えて、いかにも日に一人ずつ遣ろうと誓うたので、蛇尾のさきを以て穴を塞ぎ水を止め天魔敗走した。