“石楠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゃくなげ94.4%
エピゲエア5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
風情ふぜいもない崖裾がけすその裏庭が、そこから見通され、石楠しゃくなげや松の盆栽を並べた植木だなが見え、茄子なす胡瓜きゅうりねぎのような野菜が作ってあった。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
木の葉の上に水のまかるる音を聞いて、マブーフ老人の心は狂喜の情でいっぱいになった。今は石楠しゃくなげも喜んでいるように彼に思えた。
騎者等の我をき往くは、とある洞窟の一つにて、その入口は石楠エピゲエアの枝といろ/\なる蔓艸つるくさとに隱されたり。我等は足をとゞめつ。しづかに口笛吹く聲と共に、扉を開く響す。再び數級の石磴せきとうを下る。