“蔓艸”の読み方と例文
読み方割合
つるくさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
薄片鐵ブリキを塗りて葉となしたる蔓艸つるくさは、幾箇のさゝやかなるあづまやに纏ひ附きて、その間には巧に盆栽の橘柚オレンジ等をならべたり。亭の前なる梢には剥製の鸚鵡あうむまりたるあり。
騎者等の我をき往くは、とある洞窟の一つにて、その入口は石楠エピゲエアの枝といろ/\なる蔓艸つるくさとに隱されたり。我等は足をとゞめつ。しづかに口笛吹く聲と共に、扉を開く響す。再び數級の石磴せきとうを下る。