“蔓繩”の読み方と例文
読み方割合
つるなわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは、こっちの断崖と向うの絶壁の間に渡されてある一筋の蔓繩つるなわと、タランとそれに添うてたるんでいる一本の麻繩あさなわ
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
長い蔓繩つるなわは左右に大きな波のうねりを打ち、キキキキキッ——と車啼くるまなきを立てた籠は、お蝶の体を振りこぼしてしまいそうに絶壁を離れてすべり出しました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ちゅうけられた一条の蔓繩つるなわに、小さな車を噛ませてあるばかりのかごです。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)