“篶竹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すずたけ50.0%
すずだけ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それも或は灌木や篶竹すずたけが掩いかぶさり、或は木の根や岩角が段を成し、時としては倒木が横たわり、大巌が面前に屹立するなど、一人では全く心細いものであった。
木曽駒と甲斐駒 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
此二つの沢に挟まれた尾根が唐松尾の登路で、始めは路もさして悪くはなかったが、中頃から篶竹すずたけはびこり出し、熊笹が繁り、ついには岩が顕われて、栂の林に抱き込まれた。登りが恐ろしく急になる。
奥秩父の山旅日記 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
錫ヶ岳は鈴発知から来たもので、それも篶竹すずだけに基因するものと思われる。サク山のことは「皇海山紀行」中に詳しく述べてある。
上州の古図と山名 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
其処から南に四、五尺もある篶竹すずだけの中を掻き分けて下ると、三十分で将監峠の頂上へ出られる。其間に三つ許り小さい峰があると思った。
秩父の奥山 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)