“篶子”の読み方と例文
読み方割合
すずこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
篶子すずこがただういういしく少しもあだめいたふうがなく、無心に咲いてる花のようなおもむきが、矢野には嬉しくてならないのである。
廃める (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
今は登校とうこうの準備もととのい、しばらくぶりで、大木の話も聞き、幾分心にくつろぎができたところから、にわかにみ篶子すずこの事を思うようになったのである。
廃める (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
帰る道々み篶子すずこの事ばかり思いつつ帰って来た。み篶子すずこは矢野が父の友人の娘で今年まだ十六にしかならない。
廃める (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)