黒檜くろべ)” の例文
白檜しらべ唐櫓とうひ黒檜くろべ落葉松からまつなどで、稀にさわら米栂こめつがを交え、白樺や、山榛やまはんの木や、わけてはやなぎの淡々しく柔らかい、緑の葉が、裏を銀地に白く、ひらひらと谷風にそよがして
谷より峰へ峰より谷へ (新字新仮名) / 小島烏水(著)
黒檜くろべもみや白樺が、こんもりと茂っている、その凹んだ鞍のような路から、左の小高い崖に登って向うの谷を見ると、大なる穂高山は、乱杭歯らんぐいばのような肩壁を張りつめて、奥の穂高とおぼしきは
谷より峰へ峰より谷へ (新字新仮名) / 小島烏水(著)