“くろべ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
黒部80.0%
黒檜20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とにかく世界中にこんな美味いものはあるまいと迄伝えられる黒部くろべ川の岩魚が、ジジリ、ジジリと焼けて、その香が鼻を打つと、家にしあれば一升瓶だが
可愛い山 (新字新仮名) / 石川欣一(著)
黒部くろべうは廊下、した廊下、おく廊下
冠松次郎氏におくる詩 (新字旧仮名) / 室生犀星(著)
白檜しらべ唐櫓とうひ黒檜くろべ落葉松からまつなどで、稀にさわら米栂こめつがを交え、白樺や、山榛やまはんの木や、わけてはやなぎの淡々しく柔らかい、緑の葉が、裏を銀地に白く、ひらひらと谷風にそよがして
谷より峰へ峰より谷へ (新字新仮名) / 小島烏水(著)
黒檜くろべもみや白樺が、こんもりと茂っている、その凹んだ鞍のような路から、左の小高い崖に登って向うの谷を見ると、大なる穂高山は、乱杭歯らんぐいばのような肩壁を張りつめて、奥の穂高とおぼしきは
谷より峰へ峰より谷へ (新字新仮名) / 小島烏水(著)