冠松次郎氏におくる詩かんむりまつじろうしにおくるし
劔岳、冠松、ウジ長、熊のアシアト、雪渓、前劔 粉ダイヤと星、凍つた藍の山々、冠松、ヤホー、ヤホー、 廊下を下がる蜘蛛と人間、 冠松は廊下のヒダで自分のシワを作つた。 冠松の皮膚、皮膚に沁みる絶壁のシワ、 冠松の手、手は巌を引ッ掻く。 冠松は …