黒部くろべ)” の例文
椎野しひの海軍中将、黒部くろべ陸軍少将、元群馬県知事名取なとりしゆん六氏、さかき予備主計監、総領事釜屋望かまやのぞむ氏、最後に浦川子爵と来賓一同が席に就く。
双面神 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
黒部くろべを張った板の腰壁の、畳から三尺ばかり上ったところに小さな朽穴があいていて、そこからポーッと光が射しこんでいる。
顎十郎捕物帳:15 日高川 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
とにかく世界中にこんな美味いものはあるまいと迄伝えられる黒部くろべ川の岩魚が、ジジリ、ジジリと焼けて、その香が鼻を打つと、家にしあれば一升瓶だが
可愛い山 (新字新仮名) / 石川欣一(著)
黒部くろべうは廊下、した廊下、おく廊下
冠松次郎氏におくる詩 (新字旧仮名) / 室生犀星(著)
「ええ、まづ第一に、浦川うらかは子爵、司法次官蓮沼泰三はすぬまたいざう氏、椎野しゐの海軍中将、黒部くろべ陸軍少将、松下まつした工学博士、荘司さうじ医学博士……」
双面神 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
中房なかふさから東沢乗越ひがしさわのっこしを経て高瀬たかせ川の上流へと下り烏帽子へかかってみなみ沢から黒部くろべ川へ出ることも出来る。
可愛い山 (新字新仮名) / 石川欣一(著)
つるぎ岳、立山たてやま、双六たに黒部くろべ
冠松次郎氏におくる詩 (新字旧仮名) / 室生犀星(著)
白馬——唐松からまつ——五龍——鹿島槍かしまやり——はり——蓮華れんげ——烏帽子えぼし——野口のぐち五郎——三俣蓮華みつまたれんげ——黒部くろべ五郎——かみたけ——楽師やくし——鷲岳——雄山おやま——大汝おおなんじ——別山べっさん——剣……といったような計画を
可愛い山 (新字新仮名) / 石川欣一(著)