“中房”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なかぶさ71.4%
なかふさ28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
奉迎奉送の人達であると知りながら、また昨日中房なかぶさ温泉から殿下のおむかえに下って来た私等でありながら、忘れてはふと何事が起ったのかと怪しむのであった。
中房なかぶさを出る時に、連れが一人ありましたのですが、その連れにはぐれたものですから、それを追いかけるような気分で、つい知らず、この白骨へまぎれ込みました」
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
中房なかふさから東沢乗越ひがしさわのっこしを経て高瀬たかせ川の上流へと下り烏帽子へかかってみなみ沢から黒部くろべ川へ出ることも出来る。
可愛い山 (新字新仮名) / 石川欣一(著)
日本アルプスの上高地かみかうちや、白骨しらほねや、中房なかふさあたりに行つてゐれば、山も深いし、夏も至らないし、それこそ理想的の避暑地であるけれども、とても女はそこまで入つて行く事は出来なかつた。
女の温泉 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)