“俊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅん62.5%
しゆん20.8%
すぐ8.3%
たか4.2%
とし4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「これ/\、しゅん一、二郎じろう、じゃあなかった。英彦ひでひこ、いや、雅男まさお一寸ちょっとその新聞を取っておくれ。そのお前の側にあるのを」
嫁取婿取 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
椎野しひの海軍中将、黒部くろべ陸軍少将、元群馬県知事名取なとりしゆん六氏、さかき予備主計監、総領事釜屋望かまやのぞむ氏、最後に浦川子爵と来賓一同が席に就く。
双面神 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
容止みかほたかくさかしくて音辞みことばすぐあきらかなり。天命開別あめみことひらかすわけの天皇(天智天皇)の為にめぐまれたまふ。ひととなるに及びてわいわいしくて才学かど有り、もっと文筆ふみつくることこのむ。詩賦しふおこり、大津より始まれり……。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
同じ頃狩谷棭斎かりやえきさいむすめたかに少納言の称があったので、五百はこれにむかえてかく呼ばれたのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
としは眼をさますと慌てて川べりへ出て見た。対岸の崖の上に今夜三つ灯がともれているばかりだった。暗夜の茂をながれる大河の音が一時に耳もとに襲うた。
童話 (新字新仮名) / 室生犀星(著)