“俊傑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅんけつ66.7%
すぐれもの33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わずか五十年前には俊傑しゅんけつの士が雲の如く起って、かの大変動を起して積年の封建を破って王権のもとに統一し、世界の文明を採用して今日の日本の文明を造った。
政治趣味の涵養 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
まして伊勢の俊傑しゅんけつ、城将山路弾正だんじょうは、よく兵を用い、武略にけ、誓って、一死を共にしようとしている者どもばかりです。——これに当れば、お味方の損傷は少なくてはすみません。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
人世の困難に遭遇であって、独りで苦悩して独りで切抜けると云うは俊傑すぐれものる事、なみ通途つうずの者ならばそうはいかぬがち。自心に苦悩が有る時は、必ずその由来する所を自身に求めずして他人に求める。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)