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俊
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しゅん
ふりがな文庫
“
俊
(
しゅん
)” の例文
「これ/\、
俊
(
しゅん
)
一、
二郎
(
じろう
)
、じゃあなかった。
英彦
(
ひでひこ
)
、いや、
雅男
(
まさお
)
、
一寸
(
ちょっと
)
その新聞を取っておくれ。そのお前の側にあるのを」
嫁取婿取
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
堀川のお
俊
(
しゅん
)
を悪く気取って、世話しられても恩に
被
(
き
)
ぬは、あんまり義理が悪かろうと思うが……。ねえ、どんなもんだろう
両国の秋
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「おゝ、それはわしがしたんじゃで、わしが掃除しとく。
構
(
かも
)
うてくださるな、おいお
俊
(
しゅん
)
——お俊というに、何しとるぞい」
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
と、断言したって、それは一寸良心が二三分間疑を挟んでみるだけで、お
俊
(
しゅん
)
始め、列座の面々はきっと自分の手柄に感謝するにちがい無い。だから
新訂雲母阪
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
即
(
すなわち
)
荒木古童
(
あらきこどう
)
が『
残月
(
ざんげつ
)
』、
今井慶松
(
いまいけいしょう
)
が『
新曲洒
(
しんきょくさら
)
し』、
朝太夫
(
あさたゆう
)
が『お
俊
(
しゅん
)
伝兵衛
(
でんべえ
)
』、
紫朝
(
しちょう
)
が『
鈴
(
すず
)
ヶ
森
(
もり
)
』の
類
(
たぐい
)
これなり。
一夕
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
「威は九州を鎮めて、八
俊
(
しゅん
)
と呼ばれ、領治にも見るべきものがあるとか、聞き及んでいますが」
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
灯影
(
ほかげ
)
明るい祇園町の夜、線香の
煙
(
けぶり
)
絶々
(
たえだえ
)
の鳥辺山、二十一と十七、黒と紫とに包まれた美しい若い男女が、美しい呂昇の声に乗ってさながら眼の前に
踊
(
おど
)
った。お
俊
(
しゅん
)
のさわりはます/\好い。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
きのこの話をしたらふと、お
俊
(
しゅん
)
というひい婆さんを思い出しました。
獄中への手紙:10 一九四三年(昭和十八年)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
お
俊
(
しゅん
)
の結婚も何時あるかなどと
噂
(
うわさ
)
した後で、三吉は辞して行った。
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
この女はお
俊
(
しゅん
)
と申しまして、年は二十四五でございます。
女難
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
お
俊
(
しゅん
)
伝兵衛 (追抱)
蓼喰う虫
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
お
夏
(
なつ
)
でもお
俊
(
しゅん
)
でも
小春
(
こはる
)
でも
梅川
(
うめがわ
)
でもいい訳であるが、お染という名が一番
可憐
(
かれん
)
らしくあどけなく聞える。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
猿廻しの与次郎になれば如何にもその日暮らしの慌てものらしく、お
俊
(
しゅん
)
になれば矢張りお俊らしく、
夫
(
そ
)
れ/″\
御工夫
(
ごくふう
)
をなさいます。芸事でも何でも詰まるところは頭でございますよ。
ガラマサどん
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
お夏でもお
俊
(
しゅん
)
でも小春でも梅川でもいい
訳
(
わけ
)
であるが、お染という名が一番可愛らしく
婀娜気
(
あどけ
)
なく聞える。
二階から
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「だしぬけに変なことを訊くようだが、お
俊
(
しゅん
)
は相変らず達者かえ」
半七捕物帳:67 薄雲の碁盤
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
俊
常用漢字
中学
部首:⼈
9画
“俊”を含む語句
俊髦
俊子
俊才
俊寛
俊敏
俊寛僧都
河内山宗俊
俊秀
昌俊
俊爽
俊成卿
正俊
俊成
俊傑
俊明
俊邁
玄俊
盧俊儀
俊基
俊頼
...