“沙地”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すなち44.4%
すなじ33.3%
すなぢ11.1%
スナヂ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殊に此地は水清く、南に平原ありて沙地すなちなり。北には緑葉りょくようの密に針葉樹多く、其奥に高山ありて、為めに小虫はすくなし。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)
沙地すなじの路はもはやほこりを揚げぬ程度にきれいに乾いて、走っている車夫の足音が、びろうどの上をでもむように、軽く、しとしとと地面に落ちて行きました。
痴人の愛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
わたしどもの沙地すなぢの上に雪が降ると、わたしは雪を掻き出して小さな一つの空地を作り、短い棒で大きなを支え、小米を撒きちらしておきます。
故郷 (新字新仮名) / 魯迅(著)
奴婢ヌヒは、其々ソレソレもち場持ち場の掃除を励む為に、ようべの雨に洗つたやうになつた、境内の沙地スナヂに出て来た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)