“沙門”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゃもん84.6%
しやもん15.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
世を捨てた九十歳の有徳の沙門しゃもんであろうとも、彼の骨にからみついた人間と性慾から脱出して孤独になることはできないであろう。
道衍の人となりの古怪なる、実に一沙門しゃもんを以て目す可からずと雖も、しかも文を好み道の為にするの情も、またなりとなす可からず。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
沙門しやもん紹偵せうていといふのは彼の息子です、佛門へ入つて修行してゐる。ところが、これが親父の眞似をするわけです。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)
在俗の名は慶滋よししげ保胤やすたね、世に内記の上人と云ふのは、空也くうや上人の弟子の中にも、やん事ない高徳の沙門しやもんだつた。
六の宮の姫君 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)