“しゃもん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
沙門75.0%
借問20.5%
赦文2.3%
斜文2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
道衍の人となりの古怪なる、実に一沙門しゃもんを以て目す可からずと雖も、しかも文を好み道の為にするの情も、またなりとなす可からず。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
借問しゃもんす君はどうだ。菓子を食って老人組を罵倒ばとうするは、けだしわが輩士官次室ガンルームの英雄の特権じゃないか。——どうだい、諸君、兵はみんな明日あすを待ちわびて、目がさえて困るといってるぞ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
少なくとも赦文しゃもんの意味を文字どおりに行使こうしするのが最もかしこいことがわしにはっきりしているほどには。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
家来 (雑色ぞうしきの首にかけたる布袋より赦文しゃもんを取り出し、うやうやしく基康に捧げる)
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
さて次は奴僕宮ぬぼくきゅう、——おとがいを変えなければなりません。よい頤でございますこと。方潤豊満でございますこと。……これを楔形くさびがたに致しましょう。そうして乱文らんもん斜文しゃもんをつくり、暗濁昏瞑に致しましょう。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)