“沙汰止”の読み方と例文
読み方割合
さたや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのなかから流行はやりのフロツクコートも一着こしらへたが、出発間際になつて風邪を引込んで、延々のびのびになつてゐるうち、つい沙汰止さたやみになつてしまつた。
それに又いろ/\差障さしさはりもあつて、急に運びさうもなかつた。奧方の御他界で、それも暫らくは沙汰止さたやみであらう
それでももう締切にぎりぎりとかで二等の最後の切符がやっとしか手に入らなかった。ところを、研究会の同勢が沙汰止さたやみになって、庄亮君一人となった。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)