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沙汰止
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さたや
ふりがな文庫
“
沙汰止
(
さたや
)” の例文
そのなかから
流行
(
はやり
)
のフロツクコートも一着
拵
(
こしら
)
へたが、出発間際になつて風邪を引込んで、
延々
(
のびのび
)
になつてゐるうち、つい
沙汰止
(
さたや
)
みになつてしまつた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
それに又いろ/\
差障
(
さしさは
)
りもあつて、急に運びさうもなかつた。奧方の御他界で、それも暫らくは
沙汰止
(
さたや
)
みであらう
銭形平次捕物控:289 美しき人質
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それでももう締切にぎりぎりとかで二等の最後の切符がやっとしか手に入らなかった。ところを、研究会の同勢が
沙汰止
(
さたや
)
みになって、庄亮君一人となった。
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
こういう書面の内容を見て、秀吉は、秀長の意を
諒
(
りょう
)
としたか、或いは、初めから秀長をして発奮させるためにやったことか、とにかく、秀吉自身の出馬は、
沙汰止
(
さたや
)
みになった。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
これは参内の途中、
二人
(
ふたり
)
の
攘夷家
(
じょういか
)
のあらわれた出来事のために
沙汰止
(
さたや
)
みとなった。
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
この縁談は
沙汰止
(
さたや
)
みとなりにき。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
浅井家を
興
(
おこ
)
そうという話もあったようですが、いつの間にやらそれも
沙汰止
(
さたや
)
みになったということです。
銭形平次捕物控:098 紅筆願文
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
鴈治郎と歌右衛門とが大阪での顔合せが、
梅玉父子
(
ばいぎよくおやこ
)
の
意地張
(
いぢばり
)
から急に
沙汰止
(
さたや
)
みになつたので、
例
(
いつも
)
のやうに大阪俳優の大顔寄せといふ事になり、旅興行の
延若
(
えんじやく
)
へその旨を通じると、延若は承知しない。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
(
沙汰止
(
さたや
)
み——)ということになってしまった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
淺井家を
興
(
おこ
)
さうといふ話もあつたやうですが、何時の間にやらそれも
沙汰止
(
さたや
)
みになつたといふことです。
銭形平次捕物控:098 紅筆願文
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
見張っているわけはお判りでしょうね。この上、人さらいなどがあると、これほどの善根も
沙汰止
(
さたや
)
みにならないとも限りません。そうなると第一貧乏人が可哀相じゃありませんか
銭形平次捕物控:029 江戸阿呆宮
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「それにもワケが御座います。お銀とお舟の身許をもつとよく調べるために、今日は朝早く小田原と八王子へ人をやることになつて居りました。さわぎが始まつて、そのまゝ
沙汰止
(
さたや
)
みになりましたが」
銭形平次捕物控:175 子守唄
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
これは番頭の祿兵衞が
強硬
(
きやうかう
)
に反對して、
沙汰止
(
さたや
)
みになりました。
銭形平次捕物控:020 朱塗りの筐
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「ハッハッ、これで、八の嫁話も当分
沙汰止
(
さたや
)
みか」
銭形平次捕物控:086 縁結び
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
沙
常用漢字
中学
部首:⽔
7画
汰
常用漢字
中学
部首:⽔
7画
止
常用漢字
小2
部首:⽌
4画
“沙汰”で始まる語句
沙汰
沙汰書
沙汰人
沙汰罷
沙汰触