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沙地
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すなじ
ふりがな文庫
“
沙地
(
すなじ
)” の例文
沙地
(
すなじ
)
の路はもはや
埃
(
ほこり
)
を揚げぬ程度にきれいに乾いて、走っている車夫の足音が、びろうどの上をでも
蹈
(
ふ
)
むように、軽く、しとしとと地面に落ちて行きました。
痴人の愛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
奴婢
(
ぬひ
)
は、其々もち場持ち場の掃除を励む為に、ようべの雨に洗ったようになった、境内の
沙地
(
すなじ
)
に出て来た。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
可成り水量はあるが、水は幾筋にも岐れて大きな岩の間を流れているので、膝も濡らさず
徒渉
(
としょう
)
して右岸の
沙地
(
すなじ
)
を暫く辿った。樺や深山榛などの若木が
霉爛
(
ばいらん
)
した沙の間に痩せた茎を培っている。
黒部川奥の山旅
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
沙
常用漢字
中学
部首:⽔
7画
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
“沙”で始まる語句
沙汰
沙
沙漠
沙翁
沙魚
沙門
沙弥
沙汰止
沙河
沙原