“すなち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
沙地80.0%
砂地20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かつて来たことのない沙地すなちの原へ出た。おぼろに月は空に霞んでうねうねとした丘が幾つも幾つもある。
薔薇と巫女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
この時、私の頭にはふと一幅いっぷくの神異的な書面が思い浮んで来たものである。紺青こんじょう色の空に一輪の金色こんじきまるい月が出てその下は海岸の沙地すなちで、一面に見渡すかぎり清々とした西瓜すいかが植っている。
故郷 (新字新仮名) / 魯迅(著)
その声はもの考えする人の神経しんけいをなやましそうな声であった。ほうきめのついてる根元ねもと砂地すなちに、ややばんだせんだんのみだしてある。
告げ人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)