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『薔薇と巫女』
ふりがな文庫
『
薔薇と巫女
(
ばらとみこ
)
』
家の前に柿の木があって、光沢のない白い花が咲いた。裏に一本の柘榴の木があって、不安な紅い花を点した。その頃から母が病気であった。 村には熱病で頭髪の脱けた女の人が歩いている。僧侶の黒い衣を被たような沈鬱な木立がある。墓石を造っている石屋があ …
著者
小川未明
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「早稲田文學」1911(明治44)年3月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約15分(500文字/分)
朗読目安時間
約24分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
暈
(
まわ
)
閉
(
つむ
)
引
(
ひい
)
慰
(
いた
)
何
(
いず
)
何
(
な
)
懐
(
なつか
)
棲
(
すみか
)
色彩
(
いろど
)
許
(
ばかり
)
誰
(
だ
)
探
(
たず
)
連
(
つらな
)
露
(
あらわ
)
何処
(
いずこ
)
優
(
まさ
)
反
(
そむ
)
喧
(
やか
)
妾
(
わたし
)
委
(
まか
)
宛
(
ずつ
)
尚
(
な
)
平
(
たいら
)
揺
(
ゆす
)
斯様
(
こん
)
暫
(
しば
)
朧
(
おぼ
)
橙色
(
オレンジ
)
点
(
とも
)
瞳
(
め
)
穿
(
うが
)
而
(
そ
)
行先
(
ゆきさき
)
被
(
き
)
連
(
つれ
)
頓着
(
とんちゃく
)
頭髪
(
かみのけ
)
一疋
(
いっぴき
)
亦
(
また
)
仄白
(
ほのじろ
)
何
(
ど
)
何処
(
どこ
)
何方
(
どちら
)
倚
(
よ
)
倦
(
う
)
偶々
(
たまたま
)
僅
(
わず
)
光沢
(
つや
)
其処
(
そこ
)
其等
(
それら
)
刹那
(
せつな
)
勿論
(
もちろん
)
化殖
(
ふよけ
)
呻
(
うめ
)
咽
(
むせ
)
啼声
(
なきごえ
)
始
(
はじめ
)
家敷
(
やしき
)
家根
(
やね
)
寂然
(
ひっそり
)
巫女
(
みこ
)
弛
(
ゆる
)
強力
(
ごうりき
)
彼
(
か
)
応
(
こた
)
悉
(
ことごと
)
悪痛
(
いた
)
愕
(
おどろ
)
掩
(
おお
)
擡
(
もた
)
敏
(
さと
)
断
(
き
)
是等
(
これら
)
曾
(
かつ
)
木精
(
こだま
)
枕許
(
まくらもと
)
柘榴
(
ざくろ
)
桑圃
(
くわばたけ
)
此処
(
ここ
)
死固
(
しにかたま
)
沙地
(
すなち
)
漸
(
ようや
)
焚
(
た
)
然
(
しか
)
真紅
(
まっか
)
眤
(
じっ
)
眼醒
(
めざ
)
礎石
(
そせき
)
秘
(
かく
)
稀
(
まれ
)
等
(
ら
)
簷
(
のき
)
終
(
つい
)
縷々
(
るる
)
罹
(
かか
)
老翁
(
ろうおう
)
耳許
(
みみもと
)
聡
(
さと
)
背
(
そむ
)
若
(
も
)