やまめ)” の例文
魚でもさけますと大きなやまめ渓間たにまの鯉は蛇を食べますから鮭や鱒を食べると三年過ぎた古疵ふるきずが再発すると申す位で腫物や疵には大毒です。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
私は可笑しくなった、そんなことでやまめや岩魚が釣れるなら世話はないと思った。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
「いや、やまめかもしれない。」
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
羽をやまめの透かし視て
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
殊に豚、猪、雉、山鳥、鮭、鱒、やまめの如き蛇類を食する者の肉は妊娠中決して食うべからず。その肉には強き刺撃毒あり。松茸、初茸等の菌類、魚類の腸等も忌むべし。皆な刺撃性あるものなり。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
ややにしてやまめ光らむ。
海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
やまめ捕るわれは賤の子
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
お魚のグレーと申してたいとかすずきとかさばとかぼらとかかれいとか比良目ひらめとか川魚かわうおならばこいとかますとかやまめとかさけとかいうようなもので肉に膠分にかわぶんの多い種類を択びまして海魚うみうおならば背から開いて骨を抜いて塩胡椒を
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)