“鮭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さけ78.7%
しゃけ10.6%
しやけ5.3%
けい1.1%
サモン1.1%
ふぐ1.1%
あきあじ1.1%
ざけ1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その晩もお菜に鹽つ辛いさけをつけると、——こんなお菜は飯が要つてかなはない——つて、下女のお留に大小言を食はせたんですつて。
殺したに違いあるまい。うんにゃ、隠したって駄目だ。お上の眼はくらませても俺の眼は誤魔化ごまかせねえ。あの水の中で、しゃけのように腹を
お上の眼はくらませても俺の眼は誤魔化ごまかせねえ。あの水の中で、しやけのやうに腹を裂かれて死んだお松だ、一緒に水槽にひたつてゐたお前が殺さなくて、誰が殺すんだ
くだんごとけいの字も古く用ひたれば、おほかたの和文章わぶんしやうにも鮭の字を用ふべし、鮏の字はあまねくは通じがたし。こゝにはしばらく鮏にしたがふ。
サモン比較論コンパレをやってやると、モオリーは鮭の山から犬鮭を一尾つかみあげて、逆吊りにしてつくづくと眺めてから
南部の鼻曲り (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
おれの仲間のやぶのところへ、なまじ物識ものしりの奴が病気上りに、先生『ふぐ』を食べてよろしうございますか、と手紙で問い合わせて来たものだ。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ああ年々ねんねんお前の仲の善いあきあじは死産し
新巻きざけの一片一片を身をはがして食べるのも甘味うまい。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)