“鮭”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
さけ78.7%
しゃけ10.1%
しやけ5.6%
あきあじ1.1%
けい1.1%
ざけ1.1%
ふぐ1.1%
サモン1.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たしかに河の出口にある古びた街であったけれども、仔細しさいに見れば海からは少からず逆のぼって、さけますの漁場から川上になっていた。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
物を食うにもさけでもどじょうでもよい、沢庵たくあんでも菜葉なっぱでもよく、また味噌汁みそしるの実にしてもいもでも大根でもよい。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
さけでもますでもたいでもすずきでも何でも白い身の魚を湯煮るか蒸すかして冷めた処を前にあるマイナイスソースで和えてパンへ挟みます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
わっちが改心した上で鼻の曲ったしゃけでも持って来たらば、おめえさんもちっとア胆魂きもったまが痛かろうと思うが
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
干物ひもののおいしいのを持って来て欲しいとか、この間のしゃけ不味まずかったとか、そういうようなことを言っている。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
尤ものちには悪友の悪感化を受けて、友達と一緒に近所の掃溜はきだめへ首を突込み、しゃけの頭をしゃぶったり、通掛とおりがかりの知らん犬と喧嘩したり
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
貢さんは火鉢の火種ひだね昆炉しちりんに移し消炭けしずみおこして番茶ばんちや土瓶どびんわかし、しやけを焼いて冷飯ひやめしを食つた。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
山猫は、しやけの頭でなくて、まあよかつたといふやうに、口早に馬車別当に云ひました。
どんぐりと山猫 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
夫人 昆布の煮たのがまだあつたね。おしやけでも焼いといて貰はうか。
動員挿話(二幕) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
ああ年々ねんねんお前の仲の善いあきあじは死産し
新撰字鏡に鮭の字をいだしゝはせいけいと字のあひたるを以て伝写でんしやあやまりをつたへしもしるべからず。
くだんごとけいの字も古く用ひたれば、おほかたの和文章わぶんしやうにも鮭の字を用ふべし、鮏の字はあまねくは通じがたし。
東京で吸う赤い味噌汁はなつかしい。里芋のコロコロしたのを薄く切って、小松菜を一緒にたいた味噌汁はいいものだ。新巻きざけの一片一片を身をはがして食べるのも甘味うまい。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
ふぐと、しゃけでは、忙しい時は誰だって間違えらあな……なるべく物の名というものは、区別のつくように書かねえと、たいが現われねえのみならず、一字の違いで、この通り命にかかわることもあらあな
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
字というものは、一字の違いでも大変なことをしでかすことがある。おれの仲間のやぶのところへ、なまじ物識ものしりの奴が病気上りに、先生『ふぐ』を食べてよろしうございますか、と手紙で問い合わせて来たものだ。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それは、以前、刻印をつけてこの河へ放流した、水産局の幼魚が成長し、天性たる帰趨性にしたがってもとの古巣へ帰ってきたまでのことで、そうとわかればなあんだと思うが、胴腹に合衆国の略語をつけた大きなサモン
南部の鼻曲り (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
その前に、ちょっとサモンの話をしておこう。
南部の鼻曲り (新字新仮名) / 久生十蘭(著)