“しゃけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
社家59.3%
29.6%
塩鮭7.4%
3.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その倅は三輪大明神の社家しゃけ、植田丹後守の屋敷に預けられていたお豊に命がけで懸想けそうした男であります。
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
社家しゃけの門、神社のかつお木、森も奥まッた所に、ゆいの紋幕がソヨ風にはためいている。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
干物ひもののおいしいのを持って来て欲しいとか、この間のしゃけ不味まずかったとか、そういうようなことを言っている。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
節季せっき師走しわすに気の毒だな。あんまりいい御歳暮でも無さそうだが、しゃけの頭でも拾う気でやってくれ」
半七捕物帳:17 三河万歳 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
いくら塩鮭しゃけが好きだからといっても、そう毎日塩鮭ぜめにするわけにもいかない。
茶粥の記 (新字新仮名) / 矢田津世子(著)
塩鮭しゃけは骨だけ別に焼いてかじった。
ふぐと、しゃけでは、忙しい時は誰だって間違えらあな……なるべく物の名というものは、区別のつくように書かねえと、たいが現われねえのみならず、一字の違いで、この通り命にかかわることもあらあな
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ね、『鮭』——魚へんけいという字を書くんだよ、これはフグという字なんだよ。ところが藪の先生、それを『しゃけ』と読んでしまったんだ、魚扁に生、それはサケともいうし、シャケともいう字なんだ。そこでよろしいとも、シャケならいくら食べても差支えないと答えたものだから、先方はフグを食ってしまった。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)