“しおざけ”の漢字の書き方と例文
語句割合
塩鮭100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
牛豚肉は滅多めったに食わず、川魚はすくなし、まれいたちに吸われたとりでも食えばほねまでたゝいて食い、土の物の外は大抵塩鮭しおざけ、めざし、棒鱈にのみ海の恩恵を知る農家も
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
彼の家へ行って酒が出れば、いつもさかな塩鮭しおざけときまっている。それで口には贅沢ぜいたくを言い、人の馳走ならば、徹宵てっしょうの快飲もやる。実に見えすいているじゃないかと。
梅颸の杖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
正月の三日間は雑煮と塩鮭しおざけ、五節句や鎮守稲荷ちんじゅいなりの祭には赤飯、土用中にはどじょう汁、七夕にはそうめんなどという特例があるほか、ふだんがごく粗末なものなので
さぶ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)