“社家:しゃけ” の例文
“社家:しゃけ”を含む作品の著者(上位)作品数
吉川英治8
中里介山4
久生十蘭1
林不忘1
江見水蔭1
“社家:しゃけ”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 戯曲0.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.3%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)0.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
その倅は三輪大明神の社家しゃけ、植田丹後守の屋敷に預けられていたお豊に命がけで懸想けそうした男であります。
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
社家しゃけの門、神社のかつお木、森も奥まッた所に、ゆいの紋幕がソヨ風にはためいている。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もなく、清掃せいそうした社家しゃけ客殿きゃくでんへ、錦繍きんしゅうのしとねがおかれた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
兵馬の槍は格にった槍、大和の国三輪みわ大明神の社家しゃけ植田丹後守から、鎌宝蔵院の極意ごくいを伝えられていることは知る人もあろう。
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
宮内くない竹童ちくどうのたべた土鍋どなべのからと、蛾次郎がじろうべたからを両手にもって、社家しゃけのほうへもどってしまった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かくて社家しゃけかた樹立こだちる。もみじに松をまじう。社家は見えず。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そのほか、将門の前をはばめたり、敵対したりした郷吏ごうりの小やしきだの、社家しゃけだの、民家だの、貯備倉だの、焼きたてた数はかず知れなかった。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
娘は社家しゃけ葛城藤馬かつらぎとうまの長女で稲代いなよというのであった。
怪異暗闇祭 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
一、翌日より大工頭、下奉行等社家しゃけ一同の先達せんだつにて、御本社ごほんしゃ、拝殿、玉垣を始め、仮殿かりでん御旅所おたびしょにいたるまで残らず見分。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
社家しゃけ様のお宅では、以前からおまえの家でお米を取っているんですか」
旗岡巡査 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
住吉すみよし社家しゃけの息子さまは、この船にござらっしゃらぬか」
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「勿論、病床の師にも、あの秘蔵弟子にも、聞かしてはならない。——では、社家しゃけへ参って、筆墨を借り、すぐ書面をしたためて、誰か一名、小次郎の手許へ使いに立つとしよう」
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あらまし、明日の準備を御覧のうえ、社家しゃけに泊っている山田小美濃以下の申楽衆さるがくしゅうへ、御色代ごしきたい(あいさつ)など、あった後、ごきげんようお立ち帰りで」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「三輪大明神の社家しゃけに、植田丹後守というのがござる、これが当流の槍をなかなかよく使うそうじゃが、これもいっこううわさばかりで、誰もその実際を見たものはないと申すことじゃ」
ちょうど、北関きたせき裏崖うらがけへ、誰も知らぬ銀の小鳩が下りた頃。その、蝉丸のようにせた老禰宜ねぎが、社家しゃけの一隅に、わびしい晩飯のぜんをすえて、はしをとっていると、
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三輪明神の社家しゃけ植田丹後守の邸に厄介になっていた時分と、ここへ来て二三日逗留とうりゅうしている間とが、同じように心安い。どうも早や、おれも永らく身世しんせい漂浪ひょうろうの体じゃ、今まで何をして来たともわからぬ、これからどうなることともわからぬ。
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
これから程遠からぬ三輪の町に植田丹後守という社家しゃけがある——武術を好んでことのほか旅の人を愛する、そこへ行ってごらんなさいと、長谷の町の町はずれで、井戸の水を無心しながら、このあたりに武術家はないかと、それとなく竜之助が尋ねた時に煙草をきざんでいた百姓が教えてくれた。
兄の細君は、代々、京都のN神社の宮司をしている社家しゃけ華族からきたひとで、柚子の祖母は先帝のおひと、伯母は二人とも典侍に上っているという神道シンドーイズムのパリパリで、柚子の家の神棚には、八百万の神々のほかに、神格に昇進した一家眷族の霊位れいいが、押せ押せにひしめいているという繁昌ぶりだった。
春雪 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)