“懸想”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けそう71.2%
けさう28.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
色若衆といっても、これほどのみずみずしい美少年はまたとあるまじと思われるほどのヤマサンに懸想けそうされて、私は困却しきっていた。
死と影 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
妹分のお駒に懸想けそうして、蚯蚓みみずののたくったような手紙を書いて、人の悪いお駒に翻弄されていたことが判ったくらいのものでした。
コルネエユは自分がモリエエル夫人に懸想けさうして居る事についてモリエエルが煩問して居るのだと解釈してモリエエルの前に懺悔をする。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
跛足で眇目めつかちで、自分の身體一つしか持つてないこの男が、名主の祕藏娘に懸想けさうするとは、物事が少しどうかして居ります。