“けそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
懸想91.3%
化装4.3%
仮相2.2%
懸相2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
妹分のお駒に懸想(けそう)して、蚯蚓(みみず)ののたくったような手紙を書いて、人の悪いお駒に翻弄されていたことが判ったくらいのものでした。
そして、かねて、自分の屋敷にかくしておいた石田大七を、巧(たく)みに貌容(かおかたち)を化装(けそう)させ、外郎売(ういろううり)に仕立てて萩乃の身をまもらせたのも某(それがし)の策。——その他、いちいちは申しあげぬ。
篝火の女 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
凄(すさ)まじきまで凝り詰むれば、爰(ここ)に仮相(けそう)の花衣(はなごろも)、幻翳(げんえい)空華(くうげ)解脱(げだつ)して深入(じんにゅう)無際(むさい)成就(じょうじゅ)一切(いっさい)、荘厳(しょうごん)端麗あり難き実相美妙(みみょう)の風流仏(ふうりゅうぶつ)仰ぎて珠運はよろ/\と幾足うしろへ後退(あとずさ)り
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
鯎(うぐい)、鮠(はや)、鮴(ごり)の類は格別、亭で名物にする一尺の岩魚(いわな)は、娘だか、妻女だか、艶色(えんしょく)に懸相(けそう)して、獺(かわおそ)が件(くだん)の柳の根に、鰭(ひれ)ある錦木(にしきぎ)にするのだと風説(うわさ)した。
古狢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)