“貌容”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かおかたち40.0%
おかお20.0%
かんばせ20.0%
がんよう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、かねて、自分の屋敷にかくしておいた石田大七を、たくみに貌容かおかたち化装けそうさせ、外郎売ういろううりに仕立てて萩乃の身をまもらせたのもそれがしの策。——その他、いちいちは申しあげぬ。
篝火の女 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その中で皇族の身をもって始終精神堅固に、仏教によって民心をなごめられた村雲尼公むらくもにこうは、玉を磨いたような貌容おかおであった。温和と、慈悲と、清麗せいれいとは、似るものもなく典雅玲瓏てんがれいろうとして見受けられた。
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
夫人は、肩をすくめて貌容かんばせくれないの光に染めた。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
光明皇后こうみょうこうごうの御顔をうつしたてまつったという仏像や、その他のものにも当時の美女の面影をうかがう事が出来る。上野博物館にある吉祥天女きっしょうてんにょの像、出雲いずも大社の奇稲田姫くしいなだひめの像などの貌容がんように見ても知られる。
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)