“空華”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くうげ80.0%
くげ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人やゝもすれば、人生を夢幻と云ひ、空華くうげと云ふ、一念ここに至れば、空華の根柢に充実せる内容あり、夢幻の遷転影裡せんてんえいり猶且なほか煢然けいぜんたる永久の覚醒かくせいあり。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「は?」彼は覚えず身をかへして、ちようと立てたる鉄鞭にり、こはこれ白日の夢か、空華くうげの形か、正体見んと為れど、酔眼のむなしく張るのみにて、ますまれざるはうたがひなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
にいささめのえにながら、空華くげにはあらじ。
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
にいささかのえにながら、空華くげにはあらじ。
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)