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煢然
ふりがな文庫
“煢然”の読み方と例文
読み方
割合
けいぜん
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けいぜん
(逆引き)
むしろ我が
孤
(
みひとつ
)
の
煢然
(
けいぜん
)
たる影をも納めて、野に山に棄つるがごとく、絶所、
僻境
(
へききょう
)
を望んで飛騨山中の電信局へ唯今赴任する途中である。
唄立山心中一曲
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
人やゝもすれば、人生を夢幻と云ひ、
空華
(
くうげ
)
と云ふ、一念
茲
(
ここ
)
に至れば、空華の根柢に充実せる内容あり、夢幻の
遷転影裡
(
せんてんえいり
)
猶且
(
なほか
)
つ
煢然
(
けいぜん
)
たる永久の
覚醒
(
かくせい
)
あり。
閑天地
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
杖笠を棄てて
彳
(
たたず
)
んだ順礼、
道
(
どう
)
しゃの姿に見せる、それとても行くとも
皈
(
かえ
)
るともなく
煢然
(
けいぜん
)
として独り
佇
(
たたず
)
むばかりで、往来の人は
殆
(
ほとん
)
どない。
遺稿:02 遺稿
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
煢然(けいぜん)の例文をもっと
(5作品)
見る
煢
漢検1級
部首:⽕
13画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“煢”で始まる語句
煢々
“煢然”のふりがなが多い著者
泉鏡太郎
泉鏡花
石川啄木