“けいぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
煢然38.5%
㷀然30.8%
烱然15.4%
景漸7.7%
炯然7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人やゝもすれば、人生を夢幻と云ひ、空華くうげと云ふ、一念ここに至れば、空華の根柢に充実せる内容あり、夢幻の遷転影裡せんてんえいり猶且なほか煢然けいぜんたる永久の覚醒かくせいあり。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
疲れてもやめえぬ戦いを持続しながら、㷀然けいぜんとしてひとりその間に老ゆるものは、見惨みじめと評するよりほかに評しようがない。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
四階の屋根裏には、エリスはまだねずとぼしく、烱然けいぜんたる一星の火、暗き空にすかせば、明かに見ゆるが、降りしきる鷺の如き雪片に、たちまち掩はれ、乍ちまた顕れて、風にもてあそばるゝに似たり。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
中川勘三郎忠英たゞひで、叙爵して飛騨守と云ふ。寛政九年二月十二日に長崎奉行より転じて勘定奉行となり、国用方こくようかたを命ぜられた。曲淵まがりぶち甲斐守景漸けいぜんの後をいだのである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
エリスはまだねずとおぼしく、炯然けいぜんたる一星の火、暗き空にすかせば、明らかに見ゆるが、降りしきるさぎのごとき雪片に、たちまちおおわれ、たちまちまたあらわれて、風にもてあそばるるに似たり。
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)